2011年9月5〜9日に静岡のエコパで開催された第9回 全日本学生フォーミュラ大会の優勝校は上智大学。昨年度の優勝校 大阪大学は第3位、豪スウィンバーン工科大学は第4位に。
自動車技術会は2011年9月5〜9日、静岡県袋井・掛川市内の小笠原総合運動公園(通称「エコパ」)で第9回 全日本学生フォーミュラ大会を開催した。エントリーは87校、書類選考通過は75校だった。今回は、月〜金曜日と全て平日に開催した(昨年までは土曜日が最終日)。
今年の総合優勝は上智大学。同校は第4〜6回と3年連続で優勝したが、第7、8回は、総合第2位に甘んじてきた。そして今回の第9回で、ようやく王者の座に返り咲く。「つらかったこと、(メンバーに)怒りをぶつけたくなったこともあったけれど、いままでやってきて本当によかった」(上智大学リーダー 中野友祐さんの表彰台コメントより)。
総合第2位は横浜国立大学。昨年第8回大会の総合優勝校 大阪大学は、今回は総合第3位だった。
そしてはるばるオーストラリアからやってきたスウィンバーン工科大学(Swinburne University of Technology)が総合第4位にランクイン。同校は、オーストラリアの学生フォーミュラ大会で上智大学とともに戦ったことがあった。続く総合第5位は宇都宮大学、総合第6位は名古屋大学だった。
東日本大震災後、輪番停電や夜間の校舎閉鎖などの制約で、例年と比べより厳しい状況での車両製作となったが、エントリー数や大会参加数そのものに大きく響くことはなかった。「大震災の影響は確かにあったが、それを言い訳にできない」(参加学生のコメント)。
今回は、EV(電気自動車)の模擬審査を開催(昨年はデモ走行のみ)。6日には車検、7日にはスキットパッドやオートクロスなど動的審査、8日は静的審査(プレゼンテーションやコストなど)、9日にはエンデュランス(燃費走行)審査を実施した。同審査に参加したのは、静岡大学、金沢大学、慶應義塾大学、東京大学、静岡理工科大学、岐阜大学の6校。
EVのエンデュランス走行の様子は学生フォーミュラの公式サイトで見ることが可能だ(以下、関連リンク)。
今年は、USTREAMを利用した大会の様子の中継も行った。
今年も学生フォーミュラ特集内で、大会当日の模様や優勝校 上智大学についてレポート記事で詳しく紹介する予定なので、お楽しみに。
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