QRIOを“抱っこ”して手首を“ひねったり”してきましたヒューマノイドロボット(3/3 ページ)

» 2004年12月17日 19時54分 公開
[西坂真人,MONOist]
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 胸の青いボタンを押すと、QRIOは目を光らせて起動したことを伝える。起動後はモーターのイニシャライズ(位置決め)など“準備体操”が始まるので1分ほど待つと、おもむろにムクッと起き上がる。

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 狭い机の上だったので起き上がり時に落下しないかとドキドキしていたら担当者が「寝転がっているスペースがあれば、そこからほとんど移動することなく立ち上がれるので心配無用です」と一言。

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 さて憧れのQRIO君と何して遊ぼうか。思案していると担当者が「握手できますよ」と教えてくれた。

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 「QRIO、握手しよう」と話し掛けてみる。

 「ワタシト、アクシュスルニハ、テノヒラヲツヨクニギッテネ」と答えて、右手をすっと差し出してくれる。

 ……うれしい。

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 赤ちゃんのように小さなQRIOの手をそっと握り締める。

 「アリガトウ」

……かわいい。

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 楽しすぎるので何度も握手を求めていたら、担当者がこっそり耳打ちしてきた。「手首をひねってみてください」「ええっ、そんなこと……」。やってみた。

 「スゴク、イタイヨウ!」

……いとおしい。

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 「“手首をひねったら痛い”というのはお決まりの反応なのですが、実際にQRIOにやらせてみると社内でもすごく受けがよかった。実際にこういった動作を組み込んでいくことで、ヒューマノイド型のロボットとのコミュニケーションの“奥の深さ”をあらためて知らされました」(担当者)

 そのほか、QRIOがクイズを出して答えると合否判定までしてくれるといった「対話」も楽しめる。この体験ルームでの30分はあっという間に過ぎてしまい、去りたくない気持ちになることうけ合いだ。


 今回のイベント会場内には、同社の2足歩行ロボット試作機が一堂に集結。歴代ロボットの一括展示は、国内では初めての試みという。

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 そのほか会場では、最新技術を駆使したQRIOのハードウェア・運動系・思考系をビデオやパネルで解説しているほか、「QRIOサイエンスプログラム」などユネスコ活動の紹介も行われている。

photo QRIOの華麗な動作を支える同社独自のロボットアクチュエータ「ISA(インテリジェントサーボアクチュエータ)」も見ることができる

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