コラム
環境問題で“駆け引き”に飲まれないために必要な“勝ち筋”:日刊MONOist月曜版 編集後記
さまざまな要素が複雑に絡み合い、相反しているからこそ、その中で何を選ぶのかを決断しなければなりません。
この記事は、2024年3月11日発行の「日刊MONOist」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
ここ最近、製造業の環境への取り組みについて、パネルディスカッションなどの議論の場に参加させてもらう機会が数多くありました。その中で感じたのが、製造業が環境問題に対して持続的に取り組んでいくためには“勝ち筋”をどう設定するのかが非常に重要だということです。
環境問題への取り組みは、誰がどう見てもよい行為であるため、総論として反対する人はいません。しかし、これらを実行していくのは、さまざまな要素がトレードオフの関係になっていることから非常に判断が難しい状況になっています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 米国でEV用電池工場が乱立しているワケ
チャンスをつかもうという動きが広がっています。 - 欺瞞渦巻くカーボンニュートラルの世界、クリーンなエネルギーの前に必要なもの
透明性が何より大切になってきます。 - 製造業で進むCO2排出量算定の要請 脱炭素ルール化の潮流とその影響
本連載ではソフトウェア開発/運用でのCO2排出量見える化と、製造業における取り組みのポイントや算定における留意点を3回にわたり解説する。第1回となる今回は、そもそも製造業がなぜCO2排出量算定へ取り組まなければならないのかを解説しよう。