セレンディクスは、建設用3Dプリンタで造形した構造体を対象に、飛翔体衝突実験を実施した。構造形状や素材処理の違いが耐衝撃性能に与える影響を比較し、高い防護性能が求められる構造物の研究開発に向けたデータを取得した。
セレンディクスは2026年7月8日、建設用3Dプリンタで造形した独自設計の構造体と、特殊な処理を施した素材を対象に、飛翔(ひしょう)体衝突実験を実施したと発表した。複数の構造体と素材に金属製の飛翔体を高速で衝突させ、構造形状や素材処理の違いが耐衝撃性能に与える影響を比較検証した。
検証の結果、構造形状や処理方法の違いによって耐衝撃性能に明確な差を確認し、高い防護性能が求められる構造物の研究開発に向けたデータを取得した。
同社は、3Dコンクリートプリンティング技術を活用し、用途に応じて躯体の壁数や構造を最適化する製造方法について特許を出願している。二重/三重構造の壁やリブを活用した多層構造、素材処理などを組み合わせ、耐衝撃性や防護性能を高めた構造物の開発を進める。
実験で得た知見は、防爆シェルターやドローン基地、公共インフラ、災害対応施設、復興住宅などへの展開を視野に入れる。破損箇所のデータ取得や部材の再製造といった3Dプリンタ建築の特徴を生かし、災害時や有事における迅速な復旧/再建への応用も進める方針だ。
同社は、2026年7月20〜24日に英国で開催される航空宇宙/防衛産業の展示会「Farnborough International Airshow 2026」の防衛装備庁ブース内に出展する。今回の実験結果を生かした「3Dコンクリートプリンティング製防爆シェルター」と「ドローン基地」を展示する予定だ。
現地企業と連携したウクライナの復興プロジェクトも進めており、今回得られた知見を復興住宅などの安全性向上に活用する。
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