川崎重工は「第38回 ものづくりワールド[東京]」の構成展の1つである「第2回 スマートメンテナンス展[東京]」において、同社の「mapxus Driven by Kawasaki」を活用した「“AI”-Readyな保全」を紹介した。
川崎重工業(以下、川崎重工)は、「第38回 ものづくりワールド[東京]」(2026年7月1〜3日、東京ビッグサイト)の構成展の1つである「第2回 スマートメンテナンス展[東京]」において、同社の「mapxus Driven by Kawasaki」(以下、mapxus[マプサス])を活用した「“AI”-Readyな保全」を紹介した。
mapxusは、GPSでは取得が困難な屋内の位置情報をWi-Fiの測位技術を利用して取得する技術だ。スマートフォンやIoT(モノのインターネット)デバイスがあれば、人や設備の位置情報を屋内マップ上に表示できる。開発環境上でSDKを組み込むことで、さまざまなアプリケーションと連携できる。香港のmapxusに川崎重工が出資しており、国内独占事業として展開している。川崎重工の社内で2021年に設立された社長直轄プロジェクト本部で事業化を図っているという。
今回の“AI”-Readyな保全では、GPSも組み合わせることで作業者の屋内外の位置情報や作業記録、コミュニケーションやトラブルの履歴などを現場データとして一元化できる様子を示した。
「屋内位置情報や全員の動作データなどを記録しておけば、暗黙知であったものが全員が共有できる形式知に変えられるのではないかと考えた。設備保全の点検記録や製造現場のデータなどは、人が何かをした結果の数値やチェック項目としては分かるが、彼らがどこでどんな動作をしたのか、周囲には誰がいたのかというのは記録できない。今回の“AI”-Readyな保全では、それらを空間ごと記録できる。従来よりマクロな視点で切り取ることができる。そして、AI(人工知能)にデータを読み込ませ、分析やカイゼンにも活用できる」(川崎重工の説明員)
会場では、火災などの有事にmapxusで得た現場の作業者の位置情報に基づいて個別に指示を出したり、平時では位置情報などから点検などの進捗状況を把握して、遅れていたら手が空いている人に手伝わせたりといったユースケースを紹介していた。「人が行っていた作業をロボットに代替させる時に、人はどんなことに注意して作業していたのかを学習させるデータにもなる」(同説明員)。
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