キヤノンは「第6回 XR・メタバース総合展 【夏】」で、3Dイメージング技術を活用したXRソリューションを披露した。
キヤノンは「第6回 XR・メタバース総合展 【夏】」(2026年6月17〜19日、東京ビッグサイト)で、3Dイメージング技術を活用したXR(VR/AR/MR)ソリューションを披露した。
同展示会の特別エリア「∞mugen」ブースにおいて、キヤノンが披露したのは超小型の次世代MR(Mixed Reality/複合現実)デバイスの試作機だ。片手で持ってレンズをのぞくような形で使用し、手持ち型のマーカーと併用することで、3D CGを直感的に角度を変えながら好きな場所で確認できる。また、多数のカメラで撮影した映像から3D空間データを生成するボリュメトリックビデオ技術を用いて、撮影した3Dデータを同デバイスを活用して手軽に見ることができる。
次世代MRデバイスは現在開発中で、市場投入のタイミングを計っている段階だという。同デバイスの活用シーンについて、「設計者がCADで設計した3Dデータを上司に見せるという場合、このデバイスを持って上司の元に向かい、すぐに確認してもらうことができる。このような手軽さとシンプルさが強みである。また、展示会などでデジタルアーカイブした製品を手軽に/自由に見ることができる。B2BだけではなくB2Cの領域でも活用できると考えている」(∞mugenブースの説明担当者)と語る。
キヤノンの展示ブースにおいて、魚眼レンズを装着したカメラで撮影した映像をVR(仮想現実)映像として変換可能な「EOS VIRTUAL REALITY SYSTEM」を参考出展した。同技術は同社の市販ミラーレスカメラと魚眼レンズを使用し、専用のアプリを経由することでVR映像をリアルタイムで見ることができる。現在は実証実験を行っている段階で、産業用やエンターテインメントなどさまざまな領域での活用を想定しており、今回の展示を通じて具体的なユースケースをヒアリングしている段階だという。
「エンターテインメント向けのVR機器では数千万円の機材が使われることがあるが、われわれの技術を使用すれば、30万〜100万円ぐらいの手が届く範囲で提供できる。リアルタイムのVRライブ配信や、遠隔の現場の様子をVR空間上でリアルタイムに確認できるようになるなど、さまざまな可能性を秘めている」(EOS VR SYSTEMの担当者)
キヤノンはカメラで撮影した画像で簡単に3D画像を生成する「Dual Pixel 3D」技術を披露した。同技術は同社のオートフォーカス技術である「Dual Pixel CMOS AF」を活用してカメラのセンサーと被写体の距離を測り、この距離情報を基にして3Dのメッシュ情報を取得する。この情報と撮影した高精細な画像を組み合わせることで、市販のキヤノンカメラで簡単に3D画像を作成可能だ。
「Dual Pixel 3D技術を活用することで、光沢や表面のざらつきなど物体の質感を3Dで再現できる。撮影した画像をJPEGデータとして切り出し、資料に貼り付けて情報を共有可能だ」(Dual Pixel 3Dの担当者)と述べる。同技術は2026年内にリリース予定だ。
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