丸紅情報システムズは、ARとVRによって人材教育と現場作業を支援する「インストラクションXRソリューション」を発表した。同ソリューションは、教育と実践のサイクルをXR技術で結び付けることをコンセプトとしている。
丸紅情報システムズは2025年11月12日、XR(Cross Reality)技術で人材育成や現場対応を支援する「インストラクションXRソリューション」の提供を開始すると発表した。UptaleおよびTaqtileと国内販売代理店契約を締結し、2種類のプラットフォーム「Uptale」「Manifest」を提供する。
Uptaleは、教育や研修に適したVR(仮想現実)インタラクティブトレーニングプラットフォームだ。360度カメラで撮影した業務現場の映像から、専門知識がなくてもVRトレーニングコンテンツを作成して配信できる。仮想空間内に危険作業や緊急対応の状況を再現し、没入感のあるトレーニングを提供することで、受講者が現場に出る前に知識を確実に習得できる。
業務支援向けのManifestは、AR(拡張現実)デバイスで利用する作業支援プラットフォームで、画面上にデジタル手順書や作業指示を表示する。遠隔地の熟練者がリアルタイムで作業者に指示を出せるため、現場の作業ミスが減少し、業務標準化が進む。経験の浅い作業者でも安全かつ確実に業務を遂行でき、現場の生産性向上に貢献する。
丸紅情報システムズは、Uptaleによって研修の質を高めて人材の即戦力化を促進し、Manifestで現場作業のサポートと技術継承を実現する。教育と実践を一貫して提供することで、製造業や建設業などの現場で深刻化する人手不足や技能継承の課題解決を目指す。
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