三菱電機は、高輝度かつ高精細でリアルな映像を空中に表示できる空中ディスプレイ「CielVision」を開発した。装置のスリム化と視認性向上を両立し、多様なXRソリューションの可能性を広げる。
三菱電機は2025年10月6日、独自の空中プロジェクション光学技術とデジタル映像処理技術を組み合わせ、高輝度かつ高精細でリアルな映像を空中に表示できるディスプレイ「CielVision(シエルビジョン)」を開発したと発表した。視認性を高めつつ装置のスリム化に貢献し、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などXR分野での新たな応用を見込む。
従来の再帰反射方式では光損失が大きく、映像の暗さや解像度の低下が課題だった。CielVisionは、自由曲面ミラー1枚を用いた独自の光学技術に、映像歪曲を補正するデジタル処理技術を融合することで、高輝度でひずみのない空中映像表示を可能にした。
また、空中映像重畳機能により両目に異なる視差画像を同時に表示し、裸眼で立体映像を視認できる3D表示にも対応する。従来方式に比べてスリム化され、可搬性も高い。屋外や通路中央など多様な空間への案内表示への応用が可能で、公共施設や交通案内などでの活用が期待される。
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