キヤノンは、OpenXR対応デバイスを用いて3D CGを共有できるXRコラボレーションソフトウェア「MREAL Collaborator」を2026年7月上旬に提供開始する。異なるXRデバイス間で3D CGをリアルタイムに共有でき、製造業における設計検討やレビュー、部門間のイメージ共有などを支援する。
キヤノンは2026年6月15日、XRコラボレーションソフトウェア「MREAL Collaborator」を同年7月上旬に提供開始すると発表した。「OpenXR」に対応したデバイスを用いて、3D CGを共有できる。
XR市場の拡大に伴い、製造業でもXR活用への期待が高まっている。一方で、デバイスやソフトウェアの操作が煩雑であることや、データ準備に手間が掛かることなどから、運用負荷が大きく、業務への本格導入が進みにくい課題がある。また、導入後も作業者の習熟度の違いにより、作業時間や映像の質に差が生じ、稼働率の低下や熟練者への依存につながるケースも見られる。
MREAL Collaboratorは、3D CGを実寸大で立体視できるXRコラボレーションソフトウェアだ。シンプルなユーザーインタフェース(以下、UI)により、3D CGの専門知識を持たないユーザーでも直感的に操作できる。OpenXRに準拠した異なるXRデバイスを用いて、遠隔地間で3D CGを共有することも可能だ。
同ソフトウェアは、現実映像に3D CGを表示する既存ソフトウェア「MREAL Visualizer」から機能を絞り込み、UIを刷新した。ソフトウェア内の表示をシンプルにすることで、3D CG設計者だけでなく、製造現場の作業者や営業担当者など、専門知識を持たないユーザーでも扱いやすくした。
OpenXRは、Khronos Groupが策定したXRデバイスとソフトウェア間の仕様を標準化する規格だ。同規格に準拠することで、さまざまなアプリケーションを多くのXRデバイスで使用できる他、共通のインタフェースでアプリケーションを開発できる。
MREAL Collaboratorは、キヤノンのMR(Mixed Reality/複合現実)システム「MREAL」に加え、OpenXR対応の他社製デバイスでも使用できる。そのため、既存デバイスを活用しながらXR環境を構築することが可能だ。異なるデバイスを使う遠隔地の参加者同士がオンラインで接続し、3D CGをリアルタイムに共有しながら議論、検討を進められる。
製造業での主な用途として、開発初期段階における3D CGを用いた設計検討やレビュー、部門間でのイメージ共有などを想定する。3D CGを共有しながらコミュニケーションを図ることで、チーム内の相互理解や連携強化を支援する。
提供開始当初は無償で展開する。ただし、今後の仕様や提供条件は変更となる場合がある。CADファイル形式を使用する場合は、提供開始当初から有償オプション(NXおよびCATIA V5に対応)の購入が必要となる。
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