ボッシュが日本におけるボッシュグループの事業概況を説明。併せて、車内のナビゲーションシステムで目的地を設定すると、車両が計画したルートに沿って自動で車線変更などを行い出発地点から目的地までの走行を支援するADAS「Point-to-pointナビゲーション」の試験走行を横浜市内で開始したことなど最新の自動車技術を紹介した
Robert Boschの日本法人であるボッシュは2026年6月17日、横浜市都筑区の本社において年次会見を開き、日本におけるボッシュグループの事業概況を説明した。併せて、車内のナビゲーションシステムで目的地を設定すると、車両が計画したルートに沿って自動で車線変更などを行い出発地点から目的地までの走行を支援するADAS(先進運転支援システム)「Point-to-pointナビゲーション」の試験走行を横浜市内で開始したことなど最新の自動車技術を紹介した。
今回試験走行を開始したPoint-to-pointナビゲーションは、NOA(Navigation on Autopilot)として知られるレベル2++相当のADASだ。ボッシュは中国のWeRideとの共同開発により短期間での開発に成功しており、既に中国市場で販売されている車両に採用されている。車線変更をはじめ交差点や横断歩道などでの運転も支援するので、ドライバーの介入は最小限で済む。市街地の複雑な交通環境下でも人間らしいスムーズな走行挙動を実現できるという。
ボッシュは2026年5月から、横浜周辺でPoint-to-pointナビゲーションの試験走行を開始した。試験車両は2台で、チェリー(奇瑞汽車)のEV(電気自動車)「Exeed ES」を用いている。Exeed ESは、ボッシュのPoint-to-pointナビゲーションを搭載して2024年に中国市場で発売されているので、中国におけるNOAの運用実績は既にある状態だ。今回の横浜での試験走行は、日本の市街地にも対応可能なNOAの機能最適化を目的としている。
なお、試験車両のExeed ESは、LiDAR(Light Detection and Ranging、ライダー)1個、ミリ波レーダー5個、カメラ11個を搭載しており、これらとは別に試験走行環境の確認用に車両上部にLiDARを追加している。Exeed ESのPoint-to-pointナビゲーションは、カメラ11個の映像データを基にしたE2E(エンドツーエンド)方式のAI(人工知能)モデルを用いて自動運転を行っており、SoCはNVIDIAの「DRIVE Orin X」を用いている。
11個のカメラの構成は、フロントウィンドウ内側に設置した前方カメラが2個、車両の両側方に1個ずつ、サイドミラーに2個ずつ、車両前部に1個、車両後部2個となっている。
ボッシュ 取締役副社長の松村宗夫氏は「日本の顧客によるPoint-to-pointナビゲーションを搭載した車両の量産は、2026年内ではないものの早い段階で始まると想定している。横浜の繁華街で走行を実証できれば中国以外もカバーできることを示せるだろう。ボッシュの強みは中国の開発スピードに対応している点にあるが、その技術を顧客がグローバル展開する際にも貢献できると考えている」と説明する。
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