急速な普及が進む「生成AI」。こうした状況を踏まえて、JX金属のグループ会社であるTANIOBIS(タニオビス)は、タイの生産拠点における「機能性タンタル粉末」の生産能力を向上する。
JX金属の関係会社であるTANIOBISは2026年6月9日、同社のタイ国内生産拠点で機能性タンタル粉末の製造設備についての増強投資を行い、生産能力を引き上げることを決定したと発表した。2027年前半から順次稼働を開始する予定だ。
機能性タンタル粉末は、スパッタリングターゲットやコンデンサーに用いられている。タンタル製のスパッタリングターゲットは、銅の微細配線の信頼性を保持するための層を形成する材料として使用されており、先端半導体の高集積化/高性能化を支える部材だ。
タンタル製のコンデンサーは、小型でありながら高い信頼性と安定した電源供給特性を有することから、AI(人工知能)やデータセンター向けの高性能半導体の電源回路において重要な役割を担っている。いずれの製品も成長著しい生成AIのデータセンターに必要な部材であり、機能性タンタル粉末の需要も着実に伸びており、今後もこの傾向は継続すると予測されている。
同拠点においては2022年3月に同製品の生産能力を段階的に引き上げる方針を発表しており、この方針の下で、これまでにボトルネックとなる工程の設備増強を行ってきた。
今回、スパッタリングターゲットとコンデンサーの両部材向けの機能性タンタル粉末の需要のさらなる拡大に備えるため、最上流の工程の設備を増強することを決定した。一連の設備増強により同拠点の生産能力は2022年3月比で1.5倍に拡大する。
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