PTCは、クラウドネイティブCAD/PDMプラットフォーム「Onshape」とAltiumのプリント基板(PCB)設計を直接統合する「Onshape Altium Connector」を発表した。ECAD-MCAD間のファイルベース運用を削減し、リアルタイムな設計同期や早期検証を可能にする。
米PTCは2026年5月12日(現地時間)、同社のクラウドネイティブなCAD/PDMプラットフォーム「Onshape」と、Altiumのプリント基板(PCB)設計を直接統合する「Onshape Altium Connector」を発表した。
ユーザーはOnshape Altium Connectorを介し、OnshapeとAltiumの両プラットフォームを接続し、AltiumのPCB設計データをOnshapeへ直接取り込める。両環境間で設計変更を同期することで、電気系および機械系エンジニアリングチームのコラボレーション強化を図る。早期の適合性評価や、リアルタイムでの変更追跡に対応し、設計変更に伴う整合性維持を支援する。
クラウドネイティブなCAD/PDMプラットフォーム「Onshape」と、Altiumのプリント基板(PCB)設計を直接統合する「Onshape Altium Connector」を発表[クリックで拡大] 出所:PTC電子機器を含む製品開発では、電気設計チームと機械設計チームの緊密な連携が不可欠だ。一方で、その連携は電子メールによるファイル送信や手動更新に依存するケースも多く、データのエクスポートやバージョン調整、不具合発見の遅れなどによって開発効率が低下する課題があった。
今回の統合により、Onshapeによる機械設計とAltiumによるPCB設計を単一のクラウドネイティブ環境で連携できるようになる。チームはリアルタイムの製品定義へ継続的にアクセスでき、開発効率向上や設計整合性の維持につなげられる。
Altium 研究開発担当バイスプレジデントのNikolay Ponomarenko(ニコライ・ポノマレンコ)氏は「今回の協業は、クラウドネイティブなエンジニアリングにおける重要な節目となる。ECAD-MCADコデザイン(CoDesign)技術の直接統合を拡張することで、主要なクラウドベース設計プラットフォーム間のシームレスな接続を実現する」(ニュースリリースより抜粋)と述べている。
Onshape Altium Connectorは完全クラウド対応で、ファイル変換やダウンロード、手動によるデータ転送を必要としない。OnshapeまたはAltium側で加えた変更は相互に自動反映され、バージョン不整合を抑制する。
また、回路基板が筐体に正しく収まるかといったエレメカ連携上の課題を早期段階で検証可能だ。電気設計の履歴はAltium、機械設計の履歴はOnshapeで管理しながらリアルタイム連携することで、変更内容や変更時期のトレーサビリティーを確保する。
さらに、ソフトウェアのインストール不要でWebブラウザからアクセスでき、場所を問わずレビューやコメント、マークアップ追加などを行える。
CADとロボットシミュレーションを統合、設計変更を即座に反映
PTCが「Onshape」にクラウドネイティブなMBD機能を統合
再使用型宇宙機の開発にクラウドネイティブなCAD/PDMプラットフォームを採用
PTC、クラウドCAD/PDMの「Onshape」にAIアドバイザー機能を統合
CAM機能を「Onshape」に統合 設計/製造間の作業フローを効率化
クラウドスケールでのシミュレーションを実現可能にする「Onshape Simulation」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
メカ設計の記事ランキング