PTCは、CAD/PDMプラットフォーム「Onshape」のコア機能として、完全にクラウドネイティブなモデルベース定義(MBD)機能を統合した。3Dモデルに製造情報を直接埋め込むことで、設計から製造、品質管理までのワークフローを効率化する。
米PTCは2026年2月26日(現地時間)、同社のCADおよびPDMプラットフォームである「Onshape」のコア機能として、クラウドネイティブなモデルベース定義(MBD)機能を統合したと発表した。
これにより、エンジニアリングチームは、設計プロセスの早い段階で製造情報を3Dモデルへ直接追加できるようになり、設計意図の明確化、データの受け渡し工程の削減、そして設計、ドキュメント作成、製造、品質管理全体の効率向上が図れるという。
クラウドネイティブなMBDは、ユーザーがインテリジェントで完全にデジタル化された製品ライフサイクルを構築するための重要なステップとなる。PTCは、Onshapeをはじめとするポートフォリオを通じて、製品データ基盤を構築し、データの価値を企業全体に広げ、AI(人工知能)主導の変革を加速させることを目指している。
Onshapeに統合されたMBD機能では、3Dアノテーションが統合されている。エンジニアは幾何公差(GD&T)や溶接記号、データムを3Dモデルに直接埋め込むことができ、2D図面に頼ることなく設計意図を明確に伝えることができる。また、スマート検査パネル機能も備わっており、全ての製品製造情報(PMI)が構造化されたフィルタリング可能なリストに自動的に整理され、モデル内の関連するジオメトリが即座にクロスハイライト表示される。
MBDアノテーションはフィーチャーツリーにインテリジェントにリンクされたまま維持され、設計が進んでも仕様が正しいジオメトリに接続されたままの状態を保つ。また、ビューと注釈を保持するシンプルなURLを通じて、PMIが豊富なモデルを共有できるため、エクスポート、プラグイン、アドオンを必要とせずにWebブラウザベースのアクセスが可能となる。下流工程との連携については、STEP AP242エクスポートのサポートに加え、PC-DMISやAS9102などのツールとの統合により、検査やコンプライアンスのワークフロー向けにモデルを準備できる。
従来のファイルベースのCADおよびPDMシステムでは、製造データが図面やエクスポートデータ、分断されたファイルに分散しており、製品定義を最新の状態に保つことが難しかった。これに対し、Amazon Web Services(AWS)上に構築されたOnshapeのプラットフォームは、チームが常に最新の製品定義に基づいて作業できるようにすることで、これらの課題を解消し、エラーの削減と設計から製造までのワークフローの加速を実現する。
米PTC Onshape/Arena担当 エグゼクティブバイスプレジデント 兼 ゼネラルマネジャーのDavid Katzman氏は、次のように述べている。
「製品定義をクラウドに移行することで、企業は設計、製造、そして社内の部門間に存在する壁を最終的に打ち破ることができる。この移行は、AWSのスケーラブルなインフラストラクチャとAI機能によって可能となり、これによりOnshapeはより高速でレジリエンスを備えたクラウドネイティブプラットフォームを提供できるようになる」
(※)本記事は制作段階で生成系AIを利用していますが文責は編集部に帰属します(ITmedia AI倫理ポリシー)
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