視認性の面では、反射防止(AR)処理を施した14.0型の液晶ディスプレイを採用した。最大照度はFZ-40が1200cd/m2、FZ-56が1000cd/m2で、最低輝度は1cd/m2としたことで、屋外の直射日光下から暗闇での作業までに対応する。
また、基本性能として、両モデルに「インテルのCore Ultra 5 プロセッサ シリーズ2」と5G通信機能を搭載する。西村氏は「最新プロセッサがもたらす高度な処理能力と省電力性が、現場でのデータ解析からオフィスワークまでの生産性を飛躍的に向上させる」と語り、通信環境が限られた現場でのAI(人工知能)処理なども視野に入れた、次世代の処理能力をアピールした。
FZ-56には3カ所、FZ-40には4カ所の拡張エリアを設けた。LANやDVDドライブ、シリアルインターフェースなど使用環境に合わせたアタッチメントオプションの装着が可能である。
タフブックは1996年に最初のモデルが誕生して以来、堅牢ノートPC市場においてグローバルでシェアを獲得してきた。特に米国市場においては、警察のパトカー車載用や現場作業用の端末として高い導入実績を持つ。近年では日本国内でも、製造業を中心に「ビジネスPCからの置き換え需要」の顕在化により実績を伸ばしている。パナソニック コネクトは、タフブックの国内売上高と販売台数において2025年度に過去最高を記録した。
パナソニック コネクト モバイルソリューションズ事業部 国内営業総括部 ダイレクターの重野敬人氏は、国内市場のトレンドのように次のように語る。
「近年、食品や製薬の工場、車両の保守現場など、われわれが『半屋外』と呼ぶ過酷な環境を抱える顧客からの引き合いが急増している。こうした現場では、粉じんが舞い、水滴がかかり、予期せぬ衝撃が加わるリスクが常にある。一般的なビジネスPCを使用し続けた結果、内部に粉じんが入り込み、PCの故障によるライン停止が頻発していた。そこにタフブックへの置き換えを導入いただいた結果、『頻発していたPC起因の現場停止が全くなくなった』という評価のフィードバックをいただいている」(重野氏)
新機種の販売戦略としては、引き続き巨大な欧米市場をメインターゲットに据えつつ、日本国内でビジネスPCを使用している現場へのアプローチをさらに強化していく方針だ。販売チャネルはパナソニック コネクト本体か販売代理店経由となる。また、FZ-56については個人事業主向けに直販サイトの「Panasonic Store Plus」でも取り扱う。販売開始時期は、FZ-40が2026年4月、FZ-56が同年6月を予定している。
青木氏は、「デバイスの停止は、社会の停止につながりかねない。止められない日本の現場に、止まらない安心感を届ける。それがタフブックのミッションだ」と語り、同シリーズのさらなる飛躍に自信をのぞかせた。
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