これらの好反応とさらなる要望を受けて新たに開発したのが、MISUMI floowの自動販売機の新モデルである「ドロワー(引き出し)タイプ」だ。
ドロワー(引き出し)タイプは、限られたスペースで小型の間接材を効率的に管理したいというニーズに応えるもので、高さ1100mm、幅680mm、奥行500mmというコンパクト化をし、従来比75%のスペース削減を実現した。
最大で70間口を設置可能で、切削チップやエンドミル、メンテナンス部品など、サイズが小さく、種類の多い部品の管理に適している。これらの小型部品は、引き出し内の間口で重量センサーによって管理され、それぞれが取り出した数量を自動で把握し、在庫状況を可視化する。現場の担当者が必要なタイミングで取り出していくだけで、数量の管理と自動発注手続きを行える。
大内氏は「MISUMI floowのサービス内容が受け入れられるとともに、製造設備で直接使用するような間接材やメンテナンス部品などの管理も行いたいという要望が出てきた。こうした部品は製造ラインの近くで使用するため、よりコンパクトな自動販売機が求められるため、ドロワータイプを開発した」と説明する。
製造ラインの近くに設置し、それをミスミが管理するとなると、情報の機密性などの面で運用が難しくなることも考えられるが「従来の棚タイプのMISUMI floow自動販売機の場合でも、設置場所などを含め、大手企業では新たな運用ルールをともに考えて作る必要があった。それを考えると、ドロワータイプを生産ラインの近くに設置することになっても、行うべきことはあまり変わらない」と大内氏は語る。
今後は、さらにユーザーの声に合わせた自動販売機のバリエーションや、機能の拡充などを進めていく方針だ。「現状でもMISUMI floowの画面をサイネージとして活用したいであったり、各社の改善活動の中でさまざまな意見をいただいている。これらを踏まえつつ現場の最適解を作り出していきたい」(大内氏)。
さらに、これらの管理で得られたデータを生かし、さらに運用の効率化を提案するサービスなど、新たな展開についても検討を進めている。「MISUMI floowは、ミスミグループで提案する製造現場における非効率な状態をデジタル技術で効率化していくデジタルモデルシフトの一環として提案している。『meviy』や『D-JIT』などを組み合わせながらサービス範囲を拡大するとともに、これらで得られたデータをさらに活用したサービスなども展開していく」と大内氏は語っている。
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