調達購買部門のDXに9割強が取り組むも、そのうち4割は「構想検討中」製造マネジメントニュース

A1Aは「製造業調達・購買部門のDXへの取り組みに関する実態調査」の結果を発表した。約94%が調達購買DXに取り組みつつも、そのうち約38%が「構想検討中」で、具体的な取り組みはまだこれからと回答した。

» 2025年02月04日 10時30分 公開
[MONOist]

 A1Aは2025年1月14日、「製造業調達・購買部門のDXへの取り組みに関する実態調査」の結果を発表した。同調査は、製造業の調達、購買担当者を対象に実施したもので、146人から有効回答を得た。

 初めに、勤務先の調達購買DX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組み状況について尋ねたところ、回答者の約94%が「調達購買DXに取り組んでいる」と回答した。しかし、その中で最も多かったのが「構想検討中である」(37.7%)で、具体的な取り組みはまだこれからという企業が多いことが分かった。

キャプション 調達購買DXへの取り組み状況[クリックで拡大] 出所:A1A

 また、 調達購買DXへの取り組みに関して感じることを尋ねた。「調達購買DXへの取り組みは不足している」が51.4%、「調達購買DXへの取り組みはやや不足している」が34.9%で、同DXに対して取り組みが充分でないという回答が86.3%を占めた。

キャプション 調達購買DXへの取り組み状況に関する所感[クリックで拡大] 出所:A1A

 調達購買業務におけるAI(人工知能)の活用状況に関しては、「AIを業務で頻繁に活用している(1日1回以上)」が5.5%、「AIを業務でたまに利用する(1カ月に1回以上)」が26.7%と、32.2%が何らかの形で活用していた。

キャプション 調達購買におけるAIの活用状況[クリックで拡大] 出所:A1A

 AIを業務で活用、利用していると回答した人に活用内容を尋ねたところ、「翻訳」「文書作成」「思考の整理」「会議の文字起こし、要約」などの一般的な業務が中心で、調達購買業務でのAI活用は進んでいないことが分かった。

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