工場に“自動販売機”で間接材を提供するサービス、1年で300工場に導入し機種拡充製造マネジメント インタビュー(1/2 ページ)

ミスミグループ本社は2025年4月に提供を開始した間接材トータルコストダウンサービス「MISUMI floow(フロー)」の新モデル拡充を発表した。サービス開始後の手応えと新モデル拡充の狙いについて、同事業を推進するミスミ Factory-MRO企業体 企業体執行役員の大内郁浩氏に話を聞いた。

» 2026年04月08日 06時00分 公開
[三島一孝MONOist]

 ミスミグループ本社は2026年4月7日、2025年4月に提供を開始した間接材トータルコストダウンサービス「MISUMI floow(フロー)」の新モデル拡充を発表した。サービス開始後の手応えと新モデル拡充の狙いについて、同事業を推進するミスミ Factory-MRO企業体 企業体執行役員の大内郁浩氏に話を聞いた。

ミスミ Factory-MRO企業体 企業体執行役員の大内郁浩氏と新たに提供を開始する「MISUMI floow ドロワータイプ」 ミスミ Factory-MRO企業体 企業体執行役員の大内郁浩氏と新たに提供を開始する「MISUMI floow ドロワータイプ」

サービス開始1年で300工場と契約、管理コストを1900万円削減した例も

 MISUMI floowは、顧客の需要データに基づき最適な形で間接材商品を提供することで、発注業務や在庫管理の負担を軽減する間接材のトータルコストダウンサービスだ。使用頻度に応じた提供方式を用意し、手袋やマスクなど月に数回以上発注する製品については、工場内に「自動販売機」を設置し、そこから常時利用できるようにしている。この自動販売機の管理もミスミで行うため、間接材の在庫管理や受発注までの一連の作業負荷を大きく低減できる点が特徴だ。

MISUMI floowの特徴 MISUMI floowの特徴[クリックで拡大] 出所:ミスミグループ本社

 同サービスは中国で先行して展開しており中国内では500工場で導入されているが、日本でもサービス開始から1年で300工場への導入が決まったという。大内氏は「日本での提案開始から1年が経過したが、想定していた以上の手応えを感じている。特に人手不足が進む中で、国内で労働時間における質の向上への投資意欲は高く、現場の非効率を改善したいという要望は強い」と手応えについて語っている。実際に最初に1つの工場で導入した後、国内全工場に展開したような例も出てきており「大手企業にも想定以上に受け入れられている」(大内氏)。

MISUMI floowのサービス開始後の反応 MISUMI floowのサービス開始後の反応[クリックで拡大] 出所:ミスミグループ本社

 MISUMI floowは、間接材調達業務時間の約7割を削減できることが、中国での実績による調査などから明らかになっているが、実際に国内で導入した際のコメントなどでも「在庫/発注業務が約50%削減できた」や「管理コストが年間1900万円削減できた」「欠品は許されないというメンタルコストから解放された」などの反応が得られているという。

 大内氏は「間接材の調達業務は多くの工場でそれを専業にする担当者がいるわけではない。他の業務との兼務が多い一方で、欠品をすると生産性に影響を及ぼす責任も重大で、プレッシャーが非常に大きい。それを肩代わりするだけでも効果は大きい」と語る。

MISUMI floowの経済的インパクト MISUMI floowの経済的インパクト[クリックで拡大] 出所:ミスミグループ本社
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