日本ガイシは、工場やプラント施設などの排ガス向けCO2分離回収技術として、同社のサブナノセラミック膜を活用した新たな分離プロセスの実証試験を開始した。
日本ガイシは2026年3月11日、工場やプラント施設などの排ガス向けCO2分離回収技術として、同社のサブナノセラミック膜を活用した新たな分離プロセスの実証試験を開始すると発表した。2021年1月から連携している東邦ガスとともに、実際の排ガスからCO2を分離する試験を通じて、CO2の回収、利用、貯留技術(CCUS)の実現に向けた技術開発を加速する。
今回の取り組みは、工場やプラントなどの事業活動で生じるCO2排出量を低減するために、日本ガイシが開発したサブナノセラミック膜(CO2分離膜)を活用し、東邦ガスが実用的なCO2回収プロセスの実現を目指す。
日本ガイシの膜分離装置と他社の物理吸着装置を組み合わせたCO2分離回収システムによる試験を実施し、実際の排ガスに対するCO2分離膜の性能を確かめる。これらの実証を通じて、CO2分離膜の信頼性/耐久性を確認し、排出量の削減が難しい産業領域での導入拡大を目指す。
同社のCO2分離膜は、「分子の大きさの違い」に加えて、「分子の吸着性の違い」を利用するため、CO2と分子径が近い窒素や酸素を多く含む排ガスでも高い分離性能を発揮する。さらに、セラミック技術の活用による優れた耐久性で、さまざまなガスにも適用できる他、独自の膜構造でコンパクト化が可能で、設置に関して制約の多い既存設備にも後付けで組み込める。これらにより、CO2排出量を削減したい企業のニーズに応える。
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