中空手首構造を採用、川崎重工が可搬質量110kgの高速パレタイズロボット産業用ロボット

川崎重工業は、最大可搬質量110kgの高速パレタイズロボット「CP110L」を発売した。同クラス初採用の中空手首構造により、配線作業を効率化し干渉領域を低減。電力回生機能の標準搭載で省エネ化にも貢献する。

» 2026年03月03日 13時00分 公開
[MONOist]

 川崎重工業は2026年2月16日、最大可搬質量110kgの高速パレタイズロボット「CP110L」を発売した。物流工程での積載や積み下ろし作業を担う、4軸の産業用ロボットとなる。

 同社の「CP」シリーズは、これまで可搬質量180〜700kgのパレタイズロボットがラインアップされていた。今回、CP110Lが加わったことで、より広い可搬質量に対応可能になった。

 最大の特徴は、手首部分に中空構造を取り入れた点にある。これにより、ハンドへつながるケーブル類をアーム内部に配置できるようになり、設置やメンテナンス時の配線作業時間を短縮できる。また、ケーブルが外部に露出しないため、周辺機器との干渉を防ぎ、制約のある狭い空間でも効率的に運用できる。

キャプション 最大可搬質量110kgの高速パレタイズロボット「CP110L」 出所:川崎重工業

 基本性能は、業界最高水準のスペックを追求した。最大上下動作2433mm、最大リーチ2505mmと広い動作範囲をカバー。繰り返し精度は±0.05mmで高い位置決め性能を誇る。

 さらに、ロボットの減速時に発生するエネルギーを再利用する電力回生機能を標準装備した。高速動作が頻繁に繰り返されるパレタイズ工程において、電力損失を最小限に抑え、CO2排出量の削減に寄与する。

 高い搬送能力を備える一方で、設計はコンパクトだ。必要な天井高が2242mm、旋回軸干渉半径が453mmと、110kg可搬クラスのパレタイズロボットでは最小水準で、設置スペースに制約がある現場でも導入しやすくなった。

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