本連載では、ソフトウェアデファインドオートメーションおよびソフトウェアデファインドマニュファクチャリングのトレンド、方向性と実現に向けた要点について、多くの製造領域のリーダーやテクノロジープレイヤーとの議論を通じた筆者の考えを述べる。今回は、ソフトウェアデファインドオートメーションの実現に向けて必要なコンセプトや、メリットおよび課題について考える。
本連載では、ソフトウェアデファインドオートメーション(Software-Defined Automation、以下SDA)およびソフトウェアデファインドマニュファクチャリングのトレンド、方向性と実現に向けた要点について、多くの製造領域のリーダーやテクノロジープレイヤーとの議論を通じた筆者の考えを述べる。
前回は、ソフトウェアデファインドの概要を説明しながら、スマートファクトリーを志向する中で、なぜソフトウェアデファインドが必要とされているのか、その背景を考えた。複雑化するOT(制御技術)システムにあって、従来のアーキテクチャは限界を迎えつつある。今回は、SDAの実現に向けて必要なコンセプトや、メリットおよび課題について考える。
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SDAは、制御システムに関わる各要素を、ソフトウェア上で統合的に管理可能な状態とすることで、ITを活用した柔軟でスケーラブルなソフトウェア主導型のOTシステムを実現することである。
従来は密接に結び付いていた、各設備機器の制御プログラムやデータフロー、コントローラーなどのリソース管理をソフトウェア上で一元化することで、システム全体の可視化/最適化を実現する。
例えば、仮想的なPLC(プログラマブルロジックコントローラー)や制御ノードを必要に応じて追加/削除し、設備や生産ラインの変更にも柔軟に対応できるようになる。加えて、リソース(CPU、メモリ、ネットワーク帯域など)の利用状況をリアルタイムで監視/管理することで、システムの安定稼働や稼働率向上に寄与する。
現在主流である制御ロジックプログラミングの規格であるIEC 61131-3は、単一のPLC内での制御ロジック完結を前提とした集中制御型、サイクル駆動型の制御プログラムを前提としている。それを記述するための5つのプログラミング言語や、それを実行するためのプログラム構造、データ型、設計方法論を標準として規定している。
ただし、プログラミング言語や設計方法論に焦点を当てており、ハードウェアやベンダー依存の部分については直接的な規定は行っていないため、次のような相互運用性の観点からの課題が発生している。
一方、分散型制御システム向けに設計された規格であるIEC 61499は、次のようなコンセプトから、主に大規模分散システムにおける、制御プログラムの相互運用性を確保しようとしている。
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