Creaformは、ハンディータイプの3Dレーザースキャナーの新シリーズ「HandySCAN 3D|EVO Series」を発表した。精度0.020mmの計測性能と内蔵ディスプレイで、現場での3Dスキャン作業を効率化する。
Creaformは2025年10月21日、ハンディータイプの3Dレーザースキャナー「HandySCAN 3D|EVO Series」を発表した。
同社は初代機以来、20年にわたり改良を重ねており、ISO 10360に準拠し、ISO 17025認証ラボでの校正を受けている。精度は0.020mm、容積精度は0.020mm+0.015mm/mという、測定器に匹敵する性能を達成した。
EVO Seriesは、本体に4.3型のタッチスクリーンを搭載する。これにより、機器単体でスキャンパラメーターやデータ処理オプションを選択でき、リアルタイムでスキャン結果を確認できる。内蔵カメラの解像度は12MPで、撮影した画像の検査書類への活用や、AR(拡張現実)機能を使った可視化ができる。
採用した新GUIは、ユーザーガイダンス機能が充実しており、3Dメッシュ操作や高解像度モードなどの設定を改良した。反復検査を効率化する自動位置合わせ機能も搭載し、品質管理のプロセスを支援する。付属のモビリティキットを利用すればワイヤレス計測にも対応し、作業環境の制約を減らす。
校正作業は、350mmのスケールバーをスキャン対象の近くに設置するだけで自動で実行する。設計、製造、検査プロセスを統合管理する「Creaform Metrology Suite」ソフトウェアと連携し、データの取得から解析までを実施できる。
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