トコシエが、AIで設計から製造までを自動化する製造プラットフォームの開発企業として、「Techstars Tokyo」に採択された。同社の「モデリング・プロフェッショナルAI」は、設計部品の条件を入力すると、AIが3D CADを操作してモデルを生成し、3Dプリンタで自動造形を行う。
トコシエは2025年9月24日、AI(人工知能)で設計から製造までを自動化する製造プラットフォームの開発企業として、「Techstars Tokyo」に採択されたと発表した。
Techstarsは、米国発のアクセラレータープログラムで、政府や経済産業省、東京都、三井不動産などが連携して運営している。今回の選考では、世界79カ国から数千社の応募があり、その中から12社が選出されて参加した。
同社の製造エンジン「モデリング・プロフェッショナルAI」は、設計しようとする部品の条件を自然言語で入力すると、その情報を基にAIが3D CADを操作してモデルを生成する。造形は、クラウド経由で接続した3Dプリンタを使用する。
設計に関する専門知識を必要とせず、スライス処理や材料選定も自動化され、最短即日で試作が完了する。従来は熟練者に依存していた、設計から試作までの工程と技術を広く提供する。
同社はTechstars Tokyoを通じて、12万米ドル(約1800万円)の出資やグローバルメンターによる技術支援、海外展示会参加、資金調達機会の提供などを受ける。プログラムは同年8月に始まり、同年11月11日の「デモデイ」で成果を披露する予定だ。
さらに、2026年には米国でβ版の展開を計画しており、将来的には分散製造ネットワークとSaaSを統合した「製造版OS」の構築を目指す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
メカ設計の記事ランキング
よく読まれている編集記者コラム