昭光通商は、漁網やロープ、その基幹素材となる原糸の製造工程で発生する端材を回収し、再樹脂化して新たな製品にするリサイクルプロジェクトを開始した。再樹脂化した素材の品質テストを完了し、製品化に向けた実用試験を進めている。
昭光通商は2025年9月17日、漁網やロープ、その基幹素材となる原糸の製造工程で発生する端材を回収し、再樹脂化して新たな製品にするリサイクルプロジェクトを開始したと発表した。
同社は現在、漁網/ロープメーカー、リサイクル事業者と連携し、原糸の製造時に発生する各種端材を回収し、再樹脂化するプロジェクトに取り組んでいる。既に、再樹脂化した素材の品質テストを完了し、製品化に向けた実用試験を進めている。
今後も再生樹脂を使用した製品化テストを続け、2026年中頃をめどに、漁網/ロープメーカーによる端材を活用した製品の販売開始を計画している。将来的には、再生樹脂を容器やフィルムなどの用途へ展開する考えだ。
漁網やロープの製造工程では、原糸製造時のロス品や編み工程で余った樹脂糸、カット工程で出る端材、成形不良で製品にならなかった不良品など、さまざまな端材が発生する。その多くは、産業廃棄物として処理されてきた。今回のリサイクルプロジェクトは、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」や目標14「海の豊かさを守ろう」への貢献につながると期待される。
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