QNXのリアルタイムOS「QNX OS for Safety 8」が、「NVIDIA DRIVE AGX Thor」開発キットに採用された。ISO 26262 ASIL-DおよびISO 21434の事前認証を取得しており、設計から量産までの開発を加速できる。
QNXは2025年8月27日、自社のリアルタイムOS「QNX OS for Safety 8」が「NVIDIA DRIVE AGX Thor」開発キットに採用されたと発表した。本開発キットは自動運転車向けの次世代プラットフォームで、一般提供が始まっている。
NVIDIA DRIVE AGX Thorは、AI(人工知能)処理性能で最大2000TFLOPSを実現する車載対応のコンピューティング王らっとフォームだ。NVIDIAの自動運転OSである「DriveOS」を中核とする包括的な安全システム「Halos」を基盤として設計されている。開発者は多様なソフトウェアスタックやセンサーを組み合わせ、安全性の高い自動運転システムを構築できる。
QNX OS for Safetyは、ISO 26262 ASIL-DおよびISO 21434の事前認証を取得している。今回の採用により、自動運転システムの認証対応やセキュリティ確保を容易にし、設計から量産までの開発を加速できる。
QNXはトヨタ自動車、ホンダ、BMWなど世界の主要自動車メーカーや部品大手から信頼を得ており、デジタルコックピットやADAS(先進運転支援システム)、ゾーンコントローラーなど多様な領域でソフトウェアが採用されているという。
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