日本トムソン(IKO)は、アライメントステージ「SA」シリーズの回転テーブルに、θ軸の無限回転仕様「SA…DE/T」を追加した。360度を超える動作角や連続回転に対応し、機構の簡素化とタクトタイムの短縮に寄与する。
日本トムソン(IKO)は2025年9月1日、アライメントステージ「SA」シリーズの回転テーブルにθ軸の無限回転仕様「SA…DE/T」を追加し、発売した。単体での定価は67万5000円(税別)からで、シリーズ全体で年3億円の販売を目標としている。
SAシリーズは、直動案内部に小形直動案内機器のリニアウェイL、回転案内部に高剛性のクロスローラベアリングを用い、駆動はダイレクトドライブ方式を採用。低断面かつコンパクトなXYθ運動と高い位置決め精度を両立している。
SA…DE/Tは、従来の有限角仕様に対し、360度を超える動作角や連続回転に対応する無限回転仕様が特徴だ。XYθ軸の自由な組み合わせでコンパクトなアライメントステージを構築可能。クロスローラベアリング採用により薄形化した。また、高分解能エンコーダーを内蔵したダイレクトドライブ方式のステージをフルクローズドループ制御することにより、高分解能と高精度が可能になった。
代表型式の無限回転モデルとして「SA65DE/T」「SA120DE/T」「SA200DE/T」を用意。最高速度が最大720度/秒、分解能は最大1万4400pulse/度あるいは1万pulse/度など、用途に応じた選択ができる。
用途は、ディスプレイ製造装置やレーザー加工機のアライメント機構、各種製造、検査装置のワーク位置決め機構など幅広い分野を想定している。無限回転化により、配線取り回しや工程分割の自由度が増し、工程の連続化やタクトタイムの短縮が狙える。
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