不二越は、ドライ環境で歯車のスカイビング加工を長寿命化する「エアスカイビングシステム」を市場投入する。切りくずのかみ込みを防ぐ「エアーユニット」と、耐熱性を高めた「ドライスカイビングカッタ」で構成される。
不二越は2025年7月31日、ドライ環境で歯車のスカイビング加工を長寿命化する「エアスカイビングシステム」を市場投入すると発表した。価格はオープン。発売は同年8月、販売目標は年15台としている。
同システムは「エアーユニット」と「ドライスカイビングカッタ」で構成される。エアーユニットは、外部ノズルが張り付いた切りくずを除去。先端装着のエアーキャップが、円周方向に噴流を出して空中の切りくずの挟み込みを防ぐ。
ドライスカイビングカッタは耐摩耗性材料に加え、耐熱性を高めた新コーティング「HyperDS1」を採用。AlCrXN系積層膜と平滑化処理で、ドライ加工でも長寿命化を図る。
従来、ドライ加工は熱衝撃が抑えられる一方、内径側で切りくずが張り付き、工具へかみ込んで寿命を縮める課題があった。
同社のスカイビング複合加工機「GMSシリーズ」に搭載可能で、既設機にもオプションで追加できる。外歯車や内歯車、段付き、止まり穴など、多様なワーク形状に対応。切削油剤不要のため、作業環境改善やコスト削減のほか、環境負荷低減にも寄与する。
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