2025年2月、OKIがエトリアの枠組みに参画することを発表した。2025年10月1日をめどに、現在統合に向けた作業が進んでいるところだ。
もともとリコーとOKIはA3カラープリンタのOEM供給や、A3モノクロプリンタの共同開発などで協業を深めてきた関係にある。今回のエトリアへの合流では、OKIが持つLEDプリントヘッド技術が複合機の共通エンジン開発に加わるとともに、新事業領域であるAuto-ID市場向けでOKIが手掛けるカラーラベルプリンタとのシナジー効果創出も期待できる。中田氏は「既にOKIとの間で交流が始まっており、エトリア設立よりもさらに早いロケットスタートで事業統合できるようにしたい」と意気込む。
エトリアは現在、足元で売上高4000億円、営業利益5%の事業規模になっている。今後は2028年度を目標に、売上高5000億円、営業利益5%の達成を目指す。中田氏は「異なる企業間が連携するこのエトリアをロールモデルとして成熟した業界に革命を起こし、新しい歴史を創造していきたい」と述べている。
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