使用済みIT機器の廃棄を安全安心に行うには、双日が無料見積もりサービスを提供リサイクルニュース(1/2 ページ)

双日は、法人が使用した中古PCなどのIT機器の買い取りについて、見積もりの一括取得から比較、契約締結までをワンストップで行えるプラットフォームサービス「Hi-Kii(ハイキー)」の提供を開始した。

» 2025年05月15日 08時30分 公開
[遠藤和宏MONOist]

 双日は2025年5月14日、東京都内とオンラインで記者会見を開き、法人が使用した中古PCなどのIT機器の買い取りについて、見積もりの一括取得から比較、契約締結までをワンストップで行える国内初のプラットフォームサービス「Hi-Kii(ハイキー)」を同日に提供開始したと発表した。同サービスの対象は日本国内に所在する企業、官公庁、団体/協会などとなる。【訂正あり】

Hi-Kiiリリースの背景

 双日の金属・資源・リサイクル本部では、金属資源や鉄鋼分野における上流権益投資とトレードに加えて、リサイクルを含むサーキュラーエコノミーの事業開発を行い、独自のサプライチェーンの構築を通じてさまざまな取り組みを行っている。同部は「総合商社唯一の炭鉱操業」「鉄鋼総合商社メタルワンやニオブ鉱山事業(CBMM)などの安定収益事業」「特色ある希少資源の取り扱い」などの強みを持つ。

双日の金属・資源・リサイクル本部について 双日の金属・資源・リサイクル本部について[クリックで拡大] 出所:双日

 同部に所属する金属資源循環課では、昨今の資源枯渇の懸念や偏在性を踏まえ、資源の調達源として期待される都市鉱山を対象とした金属資源循環事業で、中古IT機器や廃電子基板といったIT資産の適切なデータ消去、リユース/リサイクルを指す「ITAD」と廃家電のリユース/リサイクル事業に注力している。

 同課では2021年に、ITAD事業者であるTESグループ(本社:シンガポール)の日本支社であるTES-AMM JAPANに出資している他、日本企業へのITADサービスの導入を図るとともに、電子機器ライフサイクルマネジメントサービスを通じて顧客のデータセキュリティ向上に貢献している。

 2023年には、JX金属とともにカナダ大手の廃家電/廃電子機器の回収/処理業者であるeCycle Solutionsに出資を行った。

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