Stratasysは、SLA方式の3Dプリンタ「Neo800+」を発表した。従来機の強みを引き継ぎつつ、高速造形や信頼性の向上を実現し、風洞試験や試作などの用途で再現性の高い大型部品の製造に対応する。新たな材料「Somos WaterShed XC+」の導入やエコシステムの拡充により、SLAプロセス全体の効率化を図る。
Stratasys(ストラタシス)は2025年3月31日(現地時間)、光造形(SLA)方式の3Dプリンタ「Neo800+」を発表した。同製品は従来機「Neo800」の後継に当たり、高速造形や信頼性の向上、低コストでの製造を実現し、大型で高精度かつ再現性の高い部品を必要とする産業用途での活用を見込む。主な用途として、風洞試験や試作、治具製作などが挙げられる。
Neo800+では新たに、独自のスキャン技術「ScanControl+」を搭載。これにより、造形速度を従来比で最大50%向上させつつ、精度を維持した高速な部品製造を可能にする。実機によるパフォーマンステストでは、部品完成までの時間(time-to-part)が平均で39%短縮され、材料によっては44%以上の短縮効果が確認された。造形精度の高さにより後処理が最小限で済むため、部品単価の削減にも貢献する。
装置には、真空システム保護機能やZ軸の衝突検知、リアルタイム環境モニタリングといった高度な信頼性機能を搭載する。これにより、装置の稼働時間が向上し、一貫した品質での造形が可能となる。
Neo800+は、Stratasysの3Dプリンタ材料ブランドである「Somos」の「ScanControl+対応材料」に最適化されており、高精度な造形と高い初回成功率を実現する。今回、これまで広く利用されてきた「Somos WaterShed XC 11122」をベースに、Neo800+専用材料として「Somos WaterShed XC+」を新たに開発した。Somos WaterShed XC+は、滑らかな表面仕上げと光学的な透明度を維持しながら高速スキャンを可能にし、自動車、航空宇宙、家電分野などで最適な性能を発揮するという。
また、Neo800+ではビルド準備ソフトウェアの「GrabCAD Print」や後処理ソリューションとの連携により、SLAワークフロー全体を最適化するエコシステムも整備されている。
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