次世代CPU向け1γDRAMノードベースのDDR5メモリ組み込み開発ニュース

Micron Technology(マイクロン)は、次世代CPU向け1γDRAMノードベースのDDR5メモリのサンプル出荷を開始した。データセンターやAI PC、スマートフォン、自動車など、幅広い分野での展開を見込んでいる。

» 2025年03月15日 07時00分 公開
[MONOist]

 Micron Technology(マイクロン)は2025年2月25日(現地時間)、次世代CPU向け1γ(1ガンマ)DRAMノードベースのDDR5メモリのサンプル出荷を開始したと発表した。エコシステムのパートナーや一部の顧客を対象に提供される。

 第6世代(10nmクラス)となる同製品は、優れたパフォーマンスで増大するコンピューティング能力を支え、未来のAI(人工知能)ワークロードに求められる要件に対応する。データセンターやAI PC、スマートフォン、自動車など、幅広い分野での展開を見込んでいる。

マイクロンのDRAM技術の進化 マイクロンのDRAM技術の進化。1αから1βへ、そして1γに到達した[クリックで拡大] 出所:マイクロン

 データセンター向けの1γベースDDR5メモリソリューションは、最大15%の高速化により電力効率が向上。サーバ性能を継続的に拡張し、データセンターはラック単位で電力および熱設計を最適化できる。

 AI PC向けの1γDDR5 SODIMMは、High-k(高誘電率)メタルゲートを採用した次世代CMOSテクノロジーと設計の最適化で消費電力を20%削減した。熱プロファイルを改善し、バッテリー持続時間およびユーザー体験の向上につながる。

 自動車向けの1γベースLPDDR5Xメモリは、速度が最大9600MT/秒に達する。容量を拡大するとともに、長期耐用性やパフォーマンスも強化した。

 また、EUV(極端紫外線)露光、設計の最適化、革新的なプロセス技術により、ウエハー当たりのビット数は30%増加。メモリ供給の効率的な拡張も可能にしている。

マイクロンの1γプロセスノードはEUVによって製造している マイクロンの1γプロセスノードはEUVによって製造している[クリックで拡大] 出所:マイクロン

⇒その他の「組み込み開発ニュース」の記事はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.