Micron Technology(マイクロン)は、次世代CPU向け1γDRAMノードベースのDDR5メモリのサンプル出荷を開始した。データセンターやAI PC、スマートフォン、自動車など、幅広い分野での展開を見込んでいる。
Micron Technology(マイクロン)は2025年2月25日(現地時間)、次世代CPU向け1γ(1ガンマ)DRAMノードベースのDDR5メモリのサンプル出荷を開始したと発表した。エコシステムのパートナーや一部の顧客を対象に提供される。
第6世代(10nmクラス)となる同製品は、優れたパフォーマンスで増大するコンピューティング能力を支え、未来のAI(人工知能)ワークロードに求められる要件に対応する。データセンターやAI PC、スマートフォン、自動車など、幅広い分野での展開を見込んでいる。
データセンター向けの1γベースDDR5メモリソリューションは、最大15%の高速化により電力効率が向上。サーバ性能を継続的に拡張し、データセンターはラック単位で電力および熱設計を最適化できる。
AI PC向けの1γDDR5 SODIMMは、High-k(高誘電率)メタルゲートを採用した次世代CMOSテクノロジーと設計の最適化で消費電力を20%削減した。熱プロファイルを改善し、バッテリー持続時間およびユーザー体験の向上につながる。
自動車向けの1γベースLPDDR5Xメモリは、速度が最大9600MT/秒に達する。容量を拡大するとともに、長期耐用性やパフォーマンスも強化した。
また、EUV(極端紫外線)露光、設計の最適化、革新的なプロセス技術により、ウエハー当たりのビット数は30%増加。メモリ供給の効率的な拡張も可能にしている。
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