ワコムは、プロフェッショナル向けのペンタブレット「Wacom Intuos Pro」を刷新した。ペンの精度の高さは維持しつつ小型化し、読み取り範囲が拡大。操作性や接続性、カスタマイズ性にも優れ、制作をサポートする。
ワコムは2025年2月12日、プロフェッショナル向けのペンタブレット「Wacom Intuos Pro」を刷新したと発表した。今春発売予定で、直販サイト「ワコムストア」での価格は4万1580~8万2280円(税込み)だ。
Wacom Intuos Proは、「Wacom Cintiq Pro」シリーズにも採用されている「Wacom Pro Pen 3」テクノロジーを搭載する。ユーザーの好みに合わせてカスタマイズが可能で、グリップやバランスウェイトを調整でき、ショートカットを割り当てられるサイドスイッチの有無をボタンプレートで選べる。充電やバッテリーは不要で、替え芯はこれまでの標準芯とフェルト芯に、滑りにくいラバー芯が加わった。
サイズは、small、medium、largeの3種を展開。新規設計のICチップを搭載し、性能を高めつつ小型化を図った。ペンの精度の高さはそのままに、省電力化も達成している。
また、ペンタブレットの上部にExpressKeyとダイヤルを配置することで、キーボードと併用しやすくした。smallサイズはExpressKeyとダイヤルを1つずつ、mediumとlargeサイズは2つずつ備える。新デザインのダイヤルは回転させたときにクリック感があり操作しやすく、右利きにも左利きにも対応する。ExpressKeyとダイヤルは、プリセット設定からクリエイティブソフトウェア固有のショートカットを選んで、簡単にカスタム設定できる。
作業エリアは最新のディスプレイ比率に適した16:9のエリアを確保。smallサイズは、外形寸法が215×163mm(読み取り可能範囲は187×105mm)、重量は240g。読み取り範囲を広げつつ、従来モデルよりも本体を小型、薄型化している。
接続性、連携性にも優れる。全モデルがBluetoothに対応し、最大16時間ワイヤレスで駆動する。PCは最大3台に接続可能で、USBを使用した有線接続の他、2台のPCとワイヤレスで連携できる。また、ペンタブレット上部のUSB/Bluetoothセレクターにより、USB接続したままBluetooth接続が可能だ。
OSは、WindowsとmacOSに対応。ほぼ全てのクリエイティブソフトウェアと互換性がある。また、鉛筆のような細身のスタイル、より太めのグリップ感など、ペンの使用感にこだわりたいユーザー向けに、多様なデジタルペンに対応している。
Wacom Intuos Proのユーザーは、同社独自の「Wacom Yuify」サービスを利用できる。Wacom Yuifyはデジタル作品を保護し、著作者証明ができるサービスで、CLIP STUDIO PAINT、Rebelle 7、Photoshopで制作した2Dイラスト作品にマイクロマークを埋め込める。他に、リモートデスクトップ接続時にワコムのペンタブレットを使用したペン入力を最適化する「Wacom Bridge」にも対応している。
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