ラグランジュの方程式の適用例として、図2に示す質量m1,m2および質量のない剛体棒l1,l2からなる2重振り子の運動方程式を導くことにする。
一般座標θ1,θ2を図のように取り、m1,m2の速度をv1,v2とする。v2はm1回りのm2の速度
とv1の合成されたものであるから、
となる。また、これから運動エネルギーは、
となり、位置エネルギー(静止状態をゼロとして)は、
となる。以上を式23に代入すると、2重振り子の運動方程式が求まる。すなわち、
から
となる。前々回の回転2関節機構の運動方程式は、同様の手順で求めたものである。上式は大振幅振動にも適用できる非線形方程式であるが、微小振動の場合は線形化して下式となる。
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