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ラグランジュの方程式(その2)~ラグランジュの方程式の導出手順と適用例~1Dモデリングの勘所(40)(2/5 ページ)

» 2025年02月18日 06時00分 公開

 一方、保存系において、系の位置エネルギーが力のポテンシャル

式19 式19

の場合、力の成分は、

式20 式20

で与えられる。これを一般力の式に代入すると、

式21 式21

となる。ポテンシャルから導かれる式20の一般力を分離し、その他の成分をQorと置くと、

式22 式22

となり、式18は、

式23 式23

となる。Uは質点の位置により決まり、一般座標qrのみの関数で、一般速度

は含んでいないため、

式24 式24

となる。ここで、

式25 式25

と置くと式23は、

式26 式26

となる。保存系の場合には、Qor=0なので、

式27 式27

となる。Lをラグランジュ関数またはラグランジュアンと呼ぶ。

 以上を、図1に示す簡単な1自由度系で試してみる。ここで、ラグランジュの方程式は、

式28 式28

となる。このとき、

式29 式29

となり、これを上式に代入して偏微分すると、

式30 式30

を得る。

マスとばねからなる1自由度振動系 図1 マスとばねからなる1自由度振動系[クリックで拡大]

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