三菱電機はフルオープンした共創空間「Serendie Street Yokohama」の完成披露会を開催した。
三菱電機は2025年1月17日、同日にフルオープンした共創空間「Serendie Street Yokohama」の完成披露会を開催した。多様なデータに基づく価値創出を目指すデジタル基盤「Serendie」などを活用し、顧客やパートナー企業などとの共創活動を行う場として活用する。
Serendie Street Yokohamaは、パートナー企業との“偶然の出会い”によって新たなデジタルサービス創出などを目指す共創活動のための場だ。今回新設したのは「横浜アイマークプレイス(YIMP)」(神奈川県横浜市)内の共創施設で、「Serendie Street YIMP」と称する。2024年3月に開設した「横浜ダイヤビルディング(YDB)」(神奈川県横浜市)「Serendie Street YDB」と合わせて、Serendie Street Yokohamaとして運用する。
Serendie Street YIMPは主にプロジェクトルーム「field」、プロトタイピング空間「garage」、カンファレンスホール「circle」、交流エリア「yokocho」の4つの共創エリアで構成されており、延べ床面積は2507m2。
三菱電機で事業活動のDX(デジタルトランスフォーメーション)などを担う約300人のDX人材が部署横断で集まる予定だ。訪問した顧客企業に対しては、課題などをヒアリングした上でSerendieやデータ活用をベースとした解決策の提案を行う。Serendieを活用した価値提案を行う「DXイノベーションセンター」のメンバーの他、事業部門やマーケティング部門などが参画し、アジャイル型のプロジェクト展開を目指す。
事業創出の指針などを記載した「Serendie サービスデザインガイドライン」や、事業横断でデジタルサービスのUI(ユーザーインタフェース)を統一するためのライブラリなどを整備し、共創活動を通じた新事業創出の活性化を狙う。外部の協力を得ながら、アジャイル型のプロジェクト開発に対応可能な社内人材の育成も目指す。
共創エリア内は三菱電機とパートナー企業の社員が交流ができるよう設計されている。例えば「field」では、開放的な会議室などが設けられた空間でスクラム方式での議論を深めるとともに、プロジェクトを超えたアジャイルな開発や事業創出活動を盛り上げる。「garage」では誰でもプロトタイピング型の活動を行い、展示できるようにすることで、迅速な仮説構築の取り組みにつなげる。この他、「yokocho」ではカフェやバー、茶室をイメージした設備を設けることで顧客やパートナー同士の交流活性化を期待する。
パートナー企業はAWSやマイクロソフト、KDDIなど20社以上存在する。これらの企業とSerendie Street Yokohamaでワークショップや共創プロジェクトを開催していく予定だ。
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