中国の新車生産は低迷続く、日本の減産は法規対応の遅れも影響自動車メーカー生産動向(3/3 ページ)

» 2025年01月29日 10時00分 公開
[MONOist]
前のページへ 1|2|3       

マツダ

 マツダの11月のグローバル生産台数は、前年同月比11.9%減の10万478台と4カ月連続のマイナスだった。中でも主力の国内生産が同19.2%減の5万9458台と4カ月連続で減少。車種別では主力車種の「CX-5」が北米などでの販売減を理由に同36.3%減と大幅減産したのが響いた。「CX-30」も同12.0%減と低迷。一方「マツダ3」は同12.8%増と伸長した。輸出も欧州や北米向けの落ち込みが目立ち、同16.7%減と2桁%減だった。

 海外生産は、前年同月比1.5%増の4万1020台と8カ月連続で前年実績を上回ったが、増加幅は大きく縮小した。このうち北米は、メキシコが「マツダ2」や「CX-3」の増加で同1.6%増と4カ月連続でプラスとなった他、「CX-50」の販売が堅調な米国は同23.5%増と伸長した。一方、タイはマツダ2やマツダ3が減少し、同2.3%減と7カ月ぶりにマイナスへ転じた。中国も新型EV「EZ-6」の生産が開始されたが、マツダ3の減少により同15.4%減と5カ月連続で前年実績を下回った。

スバル

 SUBARU(スバル)の11月のグローバル生産は、前年同月比9.1%減の8万3094台と2カ月ぶりに減少した。8社の順位では、三菱自動車を上回る7位を8月から4カ月連続で維持している。国内生産は、同6.5%減の5万4552台と2カ月ぶりのマイナス。輸出向けの生産計画の見直しによる減産で、輸出も同11.6%減と3カ月ぶりのマイナスだった。唯一の海外生産拠点である米国生産はさらに落ち込み、同13.6%減の2万8542台と2カ月ぶりに減少した。ただ、スバルでは計画通りの生産を実施できているとしている。

三菱自動車

 三菱自動車の11月のグローバル生産台数は、前年同月比18.3%減の7万9774台と10カ月連続でマイナスだった。スバルを下回り、8社の順位では最下位。国内生産が、同19.0%減の4万2952台と4カ月連続で減少した。前年に投入した「デリカミニ」が一巡したことに加えて、日産向けOEM(相手先ブランドによる生産)供給するEV「サクラ」や「ルークス」の低迷、輸出向け「アウトランダー」のガソリン車の減産などが要因となった。輸出は同6.6%増と4カ月ぶりのプラスだった。

 海外生産も、前年同月比17.4%減の3万6822台と2カ月ぶりに減少した。主要地域である東南アジアは、最大拠点を構えるタイは同21.8%減と依然として厳しく、インドネシアも同17.0%減と振るわなかった。

→「自動車メーカー生産動向」のバックナンバーはこちら

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.