Lib Workが建設用3Dプリンタを活用して建築した住宅「Lib Earth House “modelA”」が、法適合した住宅として認定された。都市計画区域内で建築確認申請し、建築確認済証を取得した。
Lib Workは2024年8月6日、土を主原料とし、建設用3Dプリンタを活用して建築した住宅「Lib Earth House “modelA”」が、建築確認済証を取得したと発表した。都市計画区域内で建築確認申請し、法適合した住宅として認定された。
Lib Earth House “modelA”は、地上1階、建物高さ約3.2m、延床面積約15m2の建築物で、3Dプリンティングによる土壁を主架構(しゅかこう)の周囲に設置している。土壁は主架構と分離しており、主架構へ負担のない自立した外装材となっている。
工期は、3Dプリンティングに2週間(延べ72時間)、木工時に2週間を要し、その他の工事を合わせると計3カ月で完成した。3Dプリンティングの材料は、土が約75%を占め、結合剤として石灰やセメント、繊維材としてわら、骨材としてもみ殻を混ぜ合わせたものを使用している。また、積極的にIoT(モノのインターネット)を導入し、玄関ドアには顔認証で開閉する自動ドアを採用した。
建設用3Dプリンタを活用する住宅建築は、コスト削減や工期短縮に加え、職人の高齢化と人材不足といった課題解決が期待される。同年度中には、LDKやトイレ、バス、居室などを設けた約100m2のモデルハウスを完成させ、2025年の一般販売開始を目指す。
同社は今後、3Dプリンティング技術を軸に、同事業を全国のハウスメーカーや工務店へフランチャイズ展開するとしている。
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