主原料に土を採用した3Dプリンタモデルハウスを建築：3Dプリンタニュース

Lib Workは、建設用3Dプリンタを活用した住宅「Lib Earth Hous “modelA”」を建築した。自然由来で容易に入手できる土を主原料に採用しており、循環型経済に貢献する。

» 2024年02月19日 09時00分公開

[MONOist]

　Lib Workは2024年1月30日、建設用3Dプリンタを活用した住宅「Lib Earth House “modelA”」を熊本県山鹿市に建築したと発表した。主原料に土を採用しており、循環型経済に貢献する。

3Dプリンタモデルハウス「Lib Earth House “modelA”」の外観［クリックで拡大］出所：Lib Work

3Dプリンタモデルハウス「Lib Earth House “modelA”」の内観［クリックで拡大］出所：Lib Work

　Lib Earth Houseは、自然由来で容易に入手できる土を主原料にしており、従来の建築に比べて大幅にCO₂の排出を抑制する。再利用できる資源の土を主原料としたことで、廃棄物を最小限に抑え、最終的には自然に返せる。さらに、土は調湿性や断熱性にも優れる。

　また、建築にかかるコストを抑えられる他、運搬や加工のコストも低減する。3Dプリンタ技術の活用により、デザイン性の高い住宅を建築できるだけでなく、従来手法と比べて、大幅に工数を短縮することが可能だ。

　同社は今後、火星にある素材を使用して住宅を建築する、3Dプリンタによる火星住宅建築プロジェクトを目指す。住宅の主材料を地球から運搬せず、火星の土を活用するため、地球の資源を最小限に抑え、宇宙規模での循環型経済に貢献する。

火星での住宅事業イメージ［クリックで拡大］出所：Lib Work

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