今回のお題の説明を下記に示します。
くみこみ高校野球部は、1カ月後の文化祭の出し物として、たこ焼き屋の模擬店を出店することになった。そこで、部長の山田君は、部員のために役割分担を決めた要求仕様書を作成した。第1バージョンの要求仕様書が完成し、係の分担は良いと思ったが、不測の事態に備えた考察がないと感じた。そこで、作成した要求仕様をブラッシュアップする。
文化祭の出し物として、たこ焼き屋の模擬店を出店し、学外の人にくみこみ高校の良さを知ってもらう。
下記に模擬店の役割分担を示す(図2)。
たこ焼き屋が正常に機能するように各係に指示する。コントロールする。また、「たこ焼き屋の出店」の統括役は、部長の山田君が担当する。
たこ焼き屋の出店に必要な調整や指示などの運営業務を行う。
天候不順や異常事態発生時は、朝6時までに部員に連絡をする。連絡がない場合は、通常通り開催とする。
文化祭委員と定期的なミーティングを行って出店場所を確保し、詳細を部員たちに伝達する。
出店期間に応じて、各部員のシフトや休憩時間などをまとめたスケジュールを作成する。作成したスケジュールはプリントして、部員に提示する。
欠員が出た場合、代われる部員がいればアサインする。欠員を補充できない場合、その状態で出店できるかチェックし、出店できなければ、たこ焼き屋は中止とする。
たこ焼き屋出店に必要な機材を準備する。機材が確保できない場合、出店を中止する。
他の部と調整し、校舎内で確保した出店場所のレイアウトを作成する。場所を確保できない場合、出店を中止する。
たこ焼きを作成するための機材を確保する。
以下は必須で、なければ出店を中止する。
以下がない場合、代替品を使う。
消火器、消火用の水を確保する。火傷用の軟膏を用意する。
たこ焼き屋の出店に必要な食材を確保する。
たこ焼きに必要な食材を選定する。食材候補を表1に示す。「必須」の食材を確保できない場合、出店を中止する。
食材 | 必要量 |
---|---|
たこ(必須) | 3kg |
たこ焼き粉(必須) | 5kg |
水(必須) | 10リットル(学校で用意) |
卵 | 200個 |
サラダ油(必須) | 1ボトル(1リットル) |
たこ焼きソース(必須) | 10ボトル |
青のり | 12パック |
かつお節 | 60パック |
マヨネーズ | 4ボトル |
表1 たこ焼き模擬店の食材候補 |
選定した食材を調達する。調達した食材は、冷蔵庫に入れ、衛生面を確保する。確保できない場合は出店を中止する。
たこ焼き作成作業を行う。
たこ焼きの調理法の手順書を作成する。
試食会を行い、提供するたこ焼きを決定する。
たこ焼き屋の出店に必要なお金の管理を行う。
各係からお金の依頼が来た場合は、手配する。その際は、ノートに記載し管理できるようにする。お金が足りない場合は、釣銭として準備したお金から供出する。
支出したお金の領収書をまとめる。領収書がない場合は、自腹になることをきちんと周知する。
お客からたこ焼きの料金を徴収し、必要であればお釣りを渡す。釣銭切れを起こさないように8万円分の1000円札、3万円分の100円玉を準備する。
文化祭終了時に、収入、支出、レシートをまとめて会計報告を文化委員に行う。
たこ焼き屋のPRを行い、集客業務を行う。
提供するたこ焼きの価格をまとめたメニュー表、看板を記述する。
学校内を回り、たこ焼き屋の場所とPRを行う。
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