カシオ計算機は、独自開発のAIにより顧客の産業DXを推進するAIQの株式8.2%を取得し、資本業務提携契約を締結した。
カシオ計算機は2024年7月31日、独自開発のAI(人工知能)技術により顧客の産業DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するAIQ(アイキュー)と資本業務提携契約を締結したと発表した。AIQの株式8.2%を取得し、今後は主に新商品開発やソーシャルメディアマーケティング施策の領域で連携する。
AIQは、AIを活用したソーシャルメディア分析やマーケティングサービスに加え、実在するヒトをベースに仮想人格を大量に生成する「DIGITAL CLONE(デジタルクローン)」技術などを展開する。カバーできる事業領域は、小売、サービス、製造、住宅、アパレル、美容関係など多岐にわたる。グローバル展開も視野に、サービスの多言語展開にも注力している。
カシオでは最新のトレンドをキャッチし、新しい価値をタイムリーに提供するためにデジタルマーケティングを強化している。今回の提携により、SNS上の膨大なデータの調査/分析から、仮説立案と検証、企画開発までにかかるリードタイムの大幅な短縮を目指す。これにより、若者の今のニーズに即した商品やサービスを提供していく。
また、提携により、DIGITAL CLONEへのインタビューを通じた企画開発も可能になった。時間や場所、人数、回数の制限を受けずにユーザーインサイトを引き出せる体制が整ったことで、カシオの企画開発プロセスの大きな変革が期待できるとしている。
さらに2社間の人材交流も図る。グローバル市場におけるデジタルマーケティングのノウハウを相互に蓄積することで、将来にわたって効率的かつ高精度のマーケティング活動を行える人材育成と体制構築を進める。
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