FRONTEOは、特化型AI「KIBIT」を搭載した製造業向けAI監査ソリューションの導入期間を短縮するため、ナレッジデータ基盤を構築し、活用を開始した。
FRONTEOは2024年7月31日、製造業向けAI(人工知能)監査ソリューションの導入期間短縮を目的に、同ソリューションにおけるAIモデル構築の知見を蓄積/共有化したナレッジデータ基盤の活用を開始したと発表した。
製造業向けAI監査ソリューションは、特化型AI「KIBIT(キビット)」を活用している。同ソリューションを使用したコンプライアンス監査支援サービスの需要拡大を受けて、これまでKIBIT導入環境上に蓄積したナレッジデータのデータベースを構築することで、従来は4カ月程度要していた導入期間を最短2カ月程度に短縮した。
同基盤を活用することで、データ前処理の高速化や高度化が図れる他、顧客の監査対象データに対して、技術流出や品質不正、カルテル、ハラスメントなどに関連するかを判定し、候補となる教師データを自動分類できる。顧客が監査対象データを保持していない場合も、同基盤を活用することで教師データ作成の作業負荷を軽減できる。
近年、企業では情報流出や品質不正といった自社の価値と信頼性が損なわれるリスクに対応するため、コンプライアンス体制を整備することが緊急の課題となっている。しかし、コンプライアンス監査対象の領域やデータは膨大で、人手による体制の維持や拡張は困難だ。FRONTEOは同基盤の活用により、AI監査ソリューション導入の早期化を進める。
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