アシックスとダッソーがフットウェア向けオンデマンドサービスの実証実験を開始:3Dプリンタニュース
ダッソー・システムズはアシックスと共同で、各個人に合わせたフットウェア製品をオンデマンドで作成する新サービスの実証実験を開始した。ユーザーの足形に合致しながら個人の使用目的や嗜好に合わせた中敷きを作成する。
ダッソー・システムズは2024年7月25日、アシックスと共同で、各個人に合わせたフットウェア製品をオンデマンドで作成する新サービスの実証実験を開始したと発表した。実証実験は、アシックスがパリのダッソー・システムズ本社敷地内に設置した「ASICS Personalization Studio」で実施する。
同サービスでは、ダッソー・システムズの「3DEXPERIENCEプラットフォーム」やバーチャルツインと、アシックスの技術を組み合わせ、適切なタイミングで製品を提供するプロセスの構築を目指す。実証実験は、生産オペレーションのテストやユーザー満足度調査を実施し、実用化に向けた課題を検証していく。
ASICS Personalization Studioでは、ユーザーの足形に合致しながら個人の使用目的や嗜好に合わせた中敷きを作成。3DEXPERIENCEプラットフォーム上で計測した足形データを基に、アシックス独自のモデリング技術で本来あるべき土踏まずの形状を予測する。
中敷きは弾性に優れた素材を使った3Dプリント技術を活用して作成され、立体的かつ厚みのある格子構造を重ね合わせ、通気性と柔らかさを両立させる。硬さは部位に応じて変え、足の負担軽減およびパフォーマンスの向上に必要な機能性の付加を目指す。
同スタジオは、2025年以降に日本国内へ移送し、実用化に向けた検証を重ねる。将来的には、中敷き以外のフットウェア製品への応用も検討していく。なお両社は、戦略的パートナーシップ構築に向けた覚書を2023年に締結している。
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