日立建機の3DパーツカタログにXVL Web3D技術を採用、特定部品の検索が容易にメカ設計ニュース

ラティス・テクノロジーの「XVL Web3D Manager」が、日立建機の3Dパーツカタログに採用された。実物と同じアセンブリ状態の3Dモデルを表示し、実際の機械や部品と同じ視点から直感的に部品を特定できる。

» 2024年07月17日 09時00分 公開
[MONOist]

 ラティス・テクノロジーは2024年7月3日、同社の「XVL Web3D Manager」が日立建機のサービスパーツカタログシステムに採用されたことを発表した。

 従来の日立建機のパーツカタログは、2Dイラストで部品を表現していたため、「部品を取り付ける場所が分かりにくい」「膨大な部品数の中から特定部品を検索するのに時間がかかる」といった課題があった。そのため、直感的かつ迅速に必要な部品情報を確認できる3Dパーツカタログシステム(以下、3Dパーツカタログ)の導入を決定。その3D環境構築にXVL Web3D Managerを採用した。

左:従来のパーツカタログイメージ、右:3Dパーツカタログのイメージ 左:従来のパーツカタログイメージ、右:3Dパーツカタログのイメージ[クリックで拡大] 出所:ラティス・テクノロジー(画像提供:日立建機)

 3Dパーツカタログは、実物と同じアセンブリ状態の3Dモデルを表示するため、特定部品を容易に検索できる。3Dモデルは360度の視点から形状を確認でき、部品の表示と非表示、半透明表示なども選択可能だ。実際の機械や部品と同じ視点から直感的に部品を特定できるため、アフターサービスの迅速化につながる。

 また、ラティス・テクノロジー独自のスマートローティング技術を搭載し、建設機械1台分の大容量フル3Dモデルをタブレット端末で閲覧して操作できる。専用のアプリケーションがなくても、URLを共有するだけで世界中のどこからでもカタログを閲覧でき、サービスマンとオペレーターが実物と同じ形状のデータを参照することで、円滑な問題解決が可能になる。

 日立建機は、2006年から3Dデータを軽量化して表現するラティス・テクノロジーのXVL技術を導入し、製造業DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進している。

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