安川電機のAI機能搭載産業用ロボットがウインドリバーの組み込みLinuxを採用組み込み採用事例

ウインドリバーの組み込みLinuxプラットフォーム「Wind River Linux」が、安川電機の産業用ロボット「MOTOMAN NEXT」に採用された。自律制御ユニットに実装し、「NVIDIA Jetson Orin」上で動くLinuxを商用化する。

» 2024年05月07日 14時00分 公開
[MONOist]

 ウインドリバー(Wind River Systems)は2024年4月18日、同社の組み込みLinuxプラットフォーム「Wind River Linux」が、安川電機の産業用ロボット「MOTOMAN NEXT」に採用されたと発表した。同ロボットには、エッジAI(人工知能)、組み込み、ロボットアプリケーション向けプラットフォーム「NVIDIA Jetson Orin」も搭載する。

キャプション 産業用ロボット「MOTOMAN NEXT」シリーズ[クリックで拡大] 出所:ウインドリバー

 Wind River Linuxは、特定のユースケース向けにカスタマイズされたLinuxオペレーティングシステム上で動作する。堅牢で信頼性が高く、セキュアな組み込みソリューションの開発、デプロイ、運用を支援し、ミッションクリティカルなアプリケーションに求められる高い安定性とセキュリティ、リアルタイムパフォーマンスのニーズに対応する。

 MOTOMAN NEXTの自律制御ユニットにWind River Linuxを実装することで、NVIDIA Jetson Orin上で動くLinuxの商用化につなげている。MOTOMAN NEXTは高度なAI機能を搭載し、自律的に環境への適応と判断ができ、不確定要素の多い困難な作業を処理できる。これまで人間の感覚や判断能力を必要とし、自動化が難しかった新たな応用分野での自動化を推進する。

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