双葉電子工業は、AI機能を搭載した、金型内計測システム「射出成形AIシステム」を発売した。不良の検知と良否判定ができる機能や、最適な成形条件を提示する機能を搭載し、品質向上と生産効率の改善に貢献する。
双葉電子工業は2024年4月11日、AI(人工知能)機能を搭載した、金型内計測システム「射出成形AIシステム」を発売した。MAZINが開発したシステムで、双葉電子工業の「モールドマーシャリングシステム」のラインアップに追加した。
射出成形AIシステムは、成形中に発生するバリやショートショットなどの不良を検知し、良否判定する機能を搭載。また、成形状態を常にモニタリングし、良品の成形条件を提示する成形条件調整機能を備えた。環境変化などで成形状態が変化した際に、不良品の連続発生を防ぐことができる。
開発元のMAZINは、成形不良が生じた際にデータに現れる特徴を把握することで、不良種別に関する知見を蓄積してきた。この知見を生かした独自のアルゴリズムを搭載したAIコントローラーにより、さまざまな不良種別を高精度に判定する。
このAIコントローラーと双葉電子工業の樹脂圧力計測システムを組み合わせることで、品質向上と生産効率の改善が期待できる。
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