Microsoftのブースでは今回、25社を超える顧客およびパートナーとともに、製造業における生成AIの利点を展示していた。
Siemensは、Copilotを活用した産業環境におけるエンジニアリングのための生成AI搭載製品「Siemens Industrial Copilot」のデモを展示。デモでは、パートナーであるHARTINGと協力し、自然言語入力によって既存のHARTING製コネクターを特定の要件に適応させたカスタマイズ品の設計データを出力する様子を公開。「どんなコネクターを作りたいか」という欄に「新しいホテルのために、240ボルトで40アンペアの10接点のコネクターと、24ボルトで2アンペアの20ピンのコネクターが必要」と入力すると、生成されたコネクターの3Dデータなどが出力される。このデータを用いて3Dプリンティングも可能となり「迅速なプロトタイピングも実現できる」という。
KUKAは、Azure OpenAI Servicesをベースに、自然言語入力によって希望するKUKAロボット言語(KRL)を生成。ロボットに反映するデモを展示していた。用いていたのは同社が教育目的で提供するロボットセルで、「KRLのパレット積みアプリケーションの例を挙げて」と入力すると、コードが表示された。「これにより、企業はロボットをより簡単にプログラムし、より少ない経験でコンフィギュレーションすることができ、投資の償却期間を短縮できる」としている。
この他、Schneider ElectricやANDRITZもそれぞれ、Copilotを活用したPLC用コード生成ツールやチャットインタフェーイスを備えたデジタルAIアシスタントなどを展示していた。
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