EVバッテリーや端子など向け、4000Wと5500Wの接合電力を備える超音波接合機工作機械

Emersonは、4000Wと5500Wの接合電力を備える、新たな超音波接合機「Branson GMX-Micro」シリーズを発表した。EVのバッテリーや電線、端子などを素早く接合し、生産性の向上とコスト削減に貢献する。

» 2024年03月13日 13時00分 公開
[MONOist]

 Emersonは2024年1月18日、4000Wと5500Wの接合電力を備える新たな超音波接合機「Branson GMX-Micro」シリーズを発表した。

 新シリーズは、既存機種「GMX-20MA」「GMX-20DP」を基に、再設計およびアップグレードしたもので、新たなオペレーティングシステムや高度な制御、改良された外部コミュニケーションを備える。EV(電気自動車)のバッテリーや電線、端子などを素早くに接合するため、サイクルタイムを高速化し、生産性の向上とコスト削減に貢献する。

キャプション 超音波接合機「Branson GMX-Micro」シリーズ[クリックで拡大] 出所:Emerson

 4000Wモデルには標準接合スタックを、5500Wモデルには標準金属接合スタックかダイレクトプレス接合スタックを装備できる。ダイレクトプレス接合スタックには、安定性を向上しつつ、より高い加圧力に対応する特別設計を採用した。複雑な多層のバッテリー箔や太径電線をより高い安定性と一貫性で接合できる。

 また、空圧駆動システムのアップグレードにより、接合が完了してから100ミリ秒以内に次の接合ができるようになった。発振器と制御も刷新しており、接合サイクルを高速化している。

 接合スタックは高剛性のポーラーマウントに保持され、アクチュエーターにはデュアルリニアベアリングや5μ分解能のリニアエンコーダーを搭載している。これらの機能により、効果的な超音波エネルギー伝達と再現性のある高精度な接合を保証する。

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