安川電機は、新マシンコントローラー「MPX1000」シリーズを発表し、第1弾として「MPX1310」の販売を開始した。従来の「MP3300 CPU-301」に比べて処理性能が8倍向上している。
安川電機は2024年1月25日、スマート工場の新コンセプト「i3-Mechatronics(アイキューブメカトロニクス)」の実現に向けた、新マシンコントローラー「MPX1000」シリーズを発表した。第1弾として、同日より「MPX1310」の販売を開始した。
同社が推進するi3-Mechatronicsは、自動化ソリューションにデジタルデータのマネジメントを加えたソリューションコンセプトとなる。今回、そのi3-Mechatronicsを実現するコントローラーソリューション「iCube Control」を新たに展開し、その1つとしてMPX1000シリーズを提供する。
MPX1000シリーズの最初の製品となるMPX1310は、従来の「MP3300 CPU-301」に比べて処理性能が8倍向上している。高速モーションネットワーク「MECHATROLINK-4」を2回線備え、最大128軸のサーボドライブを同期制御できる。高速な制御軸と低速な制御軸を同期したまま分散するため、マルチスキャンを採用した。
同社の「MP2000」「MP3000」シリーズとは、ユーザーアプリケーションの互換性を有する。オープンネットワーク「MECHATROLINK」通信は従来の「MECHATROLINK-III」に切り替えられるため、MP3000シリーズから置き換えやすい。
同社の「SLIO I/O」シリーズに対応しており、MPX1310本体に直接取り付けることも可能だ。汎用Ethernet通信、EtherNet/IP通信に対応した2つのEthernetポートも備える。サイズは70×130×130で、質量は約600g。高速、高応答、制御同期を求める装置や制御軸数の多い装置に適している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.