安川電機は、セルを統合制御するYRMコントローラー「YRM1010」の販売を開始した。装置や産業用ロボットなどで構成されるセルの統合的な制御に加え、同期性の高いデータのリアルタイム収集とフィードバックができる。
安川電機は2024年1月24日、セルを統合制御するYRMコントローラー「YRM1010」の販売を開始した。同社が推進する新たなコントローラーソリューション「iCube Control」向け製品の第1弾となる。
新コントローラーは、2021年に発売した「YRM1000」に比べて処理性能や通信、機能などを強化し、変種変量生産に対応可能になった。収集したデータを一括で格納、分析、解析できるソフトウェアツール「YASKAWA Cockpit(YCP)」と連携しており、セル内のデータを統合、収集し、時間を合わせて自動的にYCPに格納する。
YCPでデータ解析した結果をコントローラーにフィードバックすることで、セルの可動率や生産品の品質向上に貢献する。セル内のデータを一元管理する掲示板機能を新たに実装し、掲示板に基づいてロボットや装置が自律的に判断して動きに変える制御ができ、変種変量生産に対応する。
処理性能は、YRM1000比で約1.5倍向上しており、MECHATROLINKは最大128局、EtherNet/IP(1Gbps)は最大64局を接続できる。種類が豊富なSLIO I/Oを本体に直接取り付けることで、多彩なシステム構築ができる。また、SLIO I/OはMECHATROLINK-4など各種ネットワークに対応した連結器のバスカプラを使うことで、リモートI/Oとして分散配置も可能だ。
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