アダルは、広葉樹の廃材を原料に3Dプリンタで製作したラウンジチェア「Link Lounge 2.0」を発表した。金型を使わない小規模な設備で導入コストを抑え、かつ製材所の端材を使うことでサステナブルな生産が可能になる。
アダルは2023年12月8日、広葉樹の廃材を原料として3Dプリンタで製作したラウンジチェア「Link Lounge 2.0」を発表した。福岡市科学館(福岡県)の連携スクエアで、同年11月30日〜2025年11月まで展示予定だ。
同社は3Dプリンタを活用し、木材活用率100%を目指すモノづくりプロジェクトを推進している。その一環として、新製品のラウンジチェアを開発。製材所で排出される木材の端材を粉じん化し、その木粉と樹脂を混ぜた粒状素材(ペレット)を用いてペレット溶解積層方式3Dプリンタでシェルを造形した。
従来の大型成形合板シェル構造は、製造プロセスにおいて高価な金型や、大量の電力を消費する高周波プレスなどの大規模設備が必要だった。3Dプリンタを活用した場合、金型を使わない小規模な設備のため導入コストを抑えられ、かつ毎月15トンも排出される端材を使うことで、サステナブルな生産が可能になる。
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