サステナブルなモノづくりの実現

3Dプリンタで作られた高さ10mのサステナブルなクリスマスツリーをお披露目3Dプリンタニュース

表参道ヒルズは、3Dプリンタ製のクリスマスツリーが登場する「OMOTESANDO HILLS CHRISTMAS ILLUMINATION 2023」を2023年11月9日〜12月25日に開催する。高さ10mのツリーは約500個の雪の結晶で作られ、ほとんどがPET素材を原料としている。

» 2023年11月10日 09時00分 公開
[MONOist]

 表参道ヒルズは2023年10月26日、3Dプリンタ製のクリスマスツリーが登場する「OMOTESANDO HILLS CHRISTMAS ILLUMINATION 2023」の開催を発表した。高さ10mのツリーは約500個の雪の結晶で作られ、ほとんどがPET素材を原料としている。

 造形には、MagnaRectaの3Dプリンタを使用した。大小異なる約500個の雪の結晶やツリーを支えるメッシュ構造体を3Dプリンタで作り、それらを何層にも組み合わせて高さ10mのツリーを作成した。デザイナーの発想をそのまま具現化できる点や、手作業では難しい緻密さや作業スピードなど、3Dプリンタのメリットを最大限に生かしている。

 原料のPET素材はポリエステルの1種で、ペットボトルなどに使用されている。イベント終了後は、分子レベルに分解して再利用するケミカルリサイクルを実施する。リサイクル可能な原料のみで制作しており、廃棄物の出ないサステナブルなツリーになっている。

クリスマスツリーとケミカルリサイクルのイメージ図 クリスマスツリーとケミカルリサイクルのイメージ図[クリックで拡大] 出所:表参道ヒルズ

 3Dプリンタ製のクリスマスツリーは、表参道ヒルズ本館の吹抜け大階段に、同年11月9日〜12月25日まで設置される。吹抜け大階段の上部には、3Dプリンタで作られた鳥やチョウなどをモチーフとしたクリーチャー(空想上の生き物)、ツリーにも使った雪の結晶をディスプレイする。クリーチャーの体の一部は結晶体となっており、ツリーの照明に呼応しながら光り輝く。

「OMOTESANDO HILLS CHRISTMAS ILLUMINATION 2023」のイメージ 「OMOTESANDO HILLS CHRISTMAS ILLUMINATION 2023」のイメージ 出所:表参道ヒルズ

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